デスクトップクロック、ブラウンAB7

ディーター・ラムズのバウハウス的な造形によってファンが多い８０年代までのブラウンの製品。その中でもディートリッヒ・ルブスによる1982年のモデルがこのAB-7である。このAB-7は、小型で簡素なデザインのAB-1よりやや大きく、正面から見たときに、円形の文字盤に対してボディに余白部分があるのが特徴。AB-1が正面から見た時にコーナーを丸くしているのに対して、AB-7は、上から見た時にコーナーにアールがとってあることがトラベルクロックらしい印象を醸し出している。アラームをセットし解除するスヌーズボタンは、シーソのように左右に上下するタイプである。裏側の時刻合わせとアラーム時刻設定のためのダイヤルの形状、少ないが効果的な色彩の選び方などは他のブラウン製品に共通な哲学を継承している。色はブラック。